2010年01月07日

134 市村鉄之助

s134.jpg

 今日は市村鉄之助、です。
 新撰組好きな方ならきっとご存知だと思うのですが、土方歳三の写真と辞世の句を、生家まで持ち帰った少年兵です。

 いきなり語りモードで(苦笑)
 とはいえ、新撰組にはまっていたのは、実はトルーパーより一年前で、もうすでに二十年を経ていますから、記憶もとても曖昧。
 ほとんど私個人の、ノスタルジックな気持ちの語りになってるので、史実にお詳しい方から見たら、なんじゃそりゃ!と言われてしまいそうです。

 新撰組にはまってからいくつか本を読んでいるうち、私はこの少年がすごく気になって仕方なくなりました。
 新撰組だと沖田総司や土方歳三にはまる方は多いと思いますが、もちろん私も最初はそうだったんですけど、とある方の同人誌を読んでからものすごく市村鉄之助が気になりだしたのです。(市村鉄之助が西南戦争に西郷軍側として加わって、政府側にいた斉藤一と再び出会うけれど、濃霧の中お互いを知らずに討ち死にしてしまうというお話でした。幕末ジャンルの同人作家さんとしてはとても大手の作家さんのご本です)
 鳥羽伏見戦の頃に新撰組に入隊した彼は、新撰組隊士というより、土方の小性的な立場だったんじゃないかなと勝手に想像してるんですが、司馬遼太郎氏の小説で描かれていた「沖田総司に似ているという理由で採用された」という一文が興味深いというか。かなり萌え要素をかもしてますよね(^^;
 まあそこから始まって、一体彼はどんな気持ちで、土方亡き後、明治の混乱期を生きていったのか、とても興味を持ちました。
 16歳という年齢では、慕っている相手とともに、正義を信じて討ち死にできれば、それこそ本望だと思ってたことでしょう。
 でも土方は彼に役目を作ってまで、蝦夷から逃亡させたわけで、その後土方の生家にかくまわれた彼は数年後、九州へ渡ったとか、医学生として学んでいたけれども西南戦争に加わって戦死したとか、そんな風聞が残っているそうです。
 武士の感覚というのは、現代人とはかなりかけ離れているとは思うのですが、彼にとって生き残ったことというのは、一体どんな感情を抱かせたんだろう、とついつい想像してしまう。私だったら、というもしもで考えていく時、生き続けることへの罪悪感というものは無かったんだろうか、と思うし。
 そのあたり、彼の余生(文字通り彼にとってはそうだったんじゃないかな、と勝手に(^^;))を、創作で描けたらいいなあ、なんて思っていました。
 一度描きかけた漫画があったんですけどね(笑)二十年前の若気の至り。
 とても描ききれる世界じゃないので、今はそんな無謀なことはできないです。
 歴史を覚えるのはとても苦手な上に、人間関係だって私自身はとても希薄で、幕末頃の人々の感情の深さはとらえきれません。
 医学生として新しい人生を目指しつつも、西南戦争を見て見ぬ振りができずに散っていったというならば……。
 切ない気持ちを思わせる彼の本当の姿を、あの時代に戻って見てみたいほどに、恋してる私ですが、結局それは自分自身が、その直前にクラスメイトの自殺という経験をして、抜け出せない後悔に死にたくなる気持ちと、残される側になって強くなった生への執着と、反する感情にどう折合いを付ければいいのか迷っていた若かった頃の自分を投影していただけなのかもしれません。

 沖田総司も土方歳三も、その生き方は切ないけれど、自分で選びとって歩みきった印象があるのに、市村鉄之助にはそこが、最後の最後で迷い道に入ってしまったような印象を受けます。
 新撰組の漫画は当時少なかったけれど、近年は少女漫画でもかなり考察の丁寧な作品もあったようだし(見てないんですが)、大河ドラマにもなりましたよね(これまた見てないんですが)。
 できれば市村鉄之助が、ちゃんと描かれていると良いなと、いつも思いつつ。
 痛すぎた二十歳前後の自分の苦しい感情を呼び起こす、新撰組関係のものは、見るのにとてもパワーが必要です。
 だけど、久しぶりにるろうに剣心で、同じようなテーマの主人公で、新撰組も描かれていて、心ひかれるものがありました(笑)
 人の感情を、物語として描き出すというのは、時間も時代すらもこえて人に感情を呼び起こす、すばらしい活動だよな、と改めて思いながら。
 はてさて自分はどこまで、そんな世界に近づけるのでしょうか。
 毎日楽しいけれど、ままならないことのほうが多いです。

 ところで、絵の市村くんには、書生スタイルをさせてみました。
 今書生スタイルで検索すると、「絶望先生」が出てきますね(笑)
 昔は金田一とか(笑)よくテレビでやってましたよね〜。
 ちょうど二十数年前には、ふくやまけいこさんの「東京物語」や「サイゴーさんのしあわせ」でもそんなスタイルが出てきて、大好きでした。
 ふくやまさんの「東京物語」の主人公も同じような過去にとらわれた人でした。市村鉄之助の個人的な風貌の想像図と、その主人公はかなり近くて、それもあってはまっていましたが、マイナーなのでご存知な方がいらしたら嬉しいな。

 シャツと着物に袴は、かなり萌えです(腐ふふ)
 私の父なんかは小人族で、昔のあまり栄養状態の良くなかった頃の日本人はきっとあんな感じかなと思ってるんですが、肩幅なんかも狭く、華奢で、そのあたりもふまえて、あえてそういう体つきにしてみてます。
 とりあえず出してみたかったので、スケッチ風に。

━━━

 と、上記の文章をYahooブログに書いたら、市村鉄之助が主人公の「ピースメーカー鉄」という漫画を教えていただきました。ありがとうございます(^−^)
 今まで自分の中ではどうしても圧迫を覚えて、新撰組ものを見ることを封印していたんですけど、頂いたコメントの単語検索から始まって、今現在の新撰組研究がどれだけ進んでいるのかの情報にやっと気持ちがついていけるようになりました。
 市村鉄之助が漫画の主人公になっていて、しかも日野などではイベントでのコスプレ?でメインに加えられてることが感動でした。知らなかった私のほうが取り残され過ぎですね(苦笑)

 そしてネットで調べた結果、現在では市村鉄之助の西南戦争への出兵はデマだったと言われてるようで。
 ずいぶん若くして故郷?で亡くなってたと知ったことには、少しショックというか、余計に悲しい気分になったんですが、戦争の時代を生きるというのはどっちにしろ過酷ですよね……。
posted by Mukara at 14:44
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